AI OCRは従来のOCRと何が違う?特徴や種類を解説
AI OCRは従来のOCRとどのように違う?
iPhoneのSiriやChatGPTなど、今ではすっかり対話型のAIが浸透しました。
業務用でもAIが利用されつつあり、AI OCRもその中の1つといえるでしょう。
今回は、従来のOCRと比較しながら、AI OCRの特徴などを解説していきます。
OCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)とは、紙に書いてある文字などをスキャナーやデジタルカメラによって読み取る技術です。デジタルの文字コードに変換して、コンピューターが利用できるようにします。
従来のOCRに、AI技術を加えたものがAI OCRです。AIが自動的にディープラーニングしたパターンから、読み取ったデータが何だったかを人間が考えるかのように判断できるOCRを、特にAI OCRと呼びます。
AI OCRはどのような特徴があるのか?
以下に挙げたものが、AI OCRの特徴です。
・使用するたびに精度が上がる
AI OCRの学習機能によりデータが集められ、使用するたびに対応できる文字の範囲が広がります。
・書式が違っていても対応できる
従来の帳票をスキャンするだけで設定が完了するので。AI OCR専用の帳票を設計する必要はありません。それにより、作業効率を大幅に上げることができます。
・クラウドサービスとして提供されていることが多い
AI OCRはクラウドサービスとして機能が提供されていることが多いため、導入するための初期コストはそれほどかかりません。
AI OCRには大きく分けると3つの種類がある!
AI OCRは、大きく分けると3種類あります。
1.定型フォーマット型
定型フォーマット型は、従来のOCRとは違い、マークアップの必要がありません。どこに何が書いてあるのかを、あらかじめ設定しておくという設定方法です。
2.非定型フォーマット型
非定型フォーマット型は、AIが自動的にどの帳票かを読み取り、自動的に振り分けができます。帳票フォーマットの設定は不要です。
3.業務特化型(非定型フォーマット)
非定型フォーマット型のうち、業務用に特化したものです。
まず「請求書」などの文字を読み取り、そこから請求書に関連する文言を帳票内から探し出し、テキスト化していきます。
導入すべきAI OCRを選ぶポイントは?
事業所にAI OCRを導入する際は、以下のポイントに留意して選ぶと良いでしょう。
・使用するシチュエーションを明確にする
導入を検討している業務はどのようなものか、いつから使用を始めたいのかなどを、明確にしておきましょう。
・設定などの操作性
特に定型フォーマット型の場合は、フォーマットの設定が簡単かどうかが重要です。
・仕分け機能の有無
非定型フォーマット型を利用する場合に帳票の仕分け機能を使うと、テキストを読み込む前に帳票の種類を自動的に認識してくれます。
今回は、AI OCRの特徴などを、従来のOCRと比較しながら解説しました。
少し前までは使いこなすのが難しいと考えられていたこともあったOCRですが、AI機能が加わったことで活用する幅が広がっています。
使用するシチュエーションを明確にした上で、AI OCRの導入を検討してみましょう。
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