バックオフィス業務のクラウド化ススメ
はじめに
現在、大手企業を中心にいろいろな業種・業界で基幹システムのクラウド化が進んでいます。業務の一部分からでも始められ、リプレイスもしやすいと言われています。しかしながら、中小企業の中にはインストール型を利用し続けている場合もあり、「クラウド化にする必要性を感じない」という声も少なくありません。クラウドサービスを利用するメリットはどういうものでしょうか。この項では、中小企業のバックオフィス業務に焦点をあてて、クラウドサービスが業務に与えるメリットをご紹介します。
バックオフィス業務のクラウド化
中小企業庁発表の2018年中小企業白書によると、中小企業のバックオフィス業務の中で、会計業務・勤怠管理業務のIT活用状況はいずれもインストール型のシステムを利用している場合が最も多く、クラウドサービスを活用しているのは、会計業務で約14%・勤怠管理は約10%とまだまだクラウド化が進んでいない状況が見えます。現在の世界では、AI・フィンテック・ブロックチェーンなど中小企業が規模の不利から解放されるような新しい技術・サービスがどんどん登場してきています。政府が推進している「働き方改革」においても「ITの活用」は「制度改革」「意識改革」の次に重要な要素と位置付けられており、日々の企業活動においてITテクノロジーを活用することは重要だと言えます。
世界的な風潮としては、「クラウド化」が主流となって来ており、規模に関わらず多くの企業がクラウドサービスの導入によって、さまざまな課題への改善策となっているようです。クラウドサービスと聞いて、拒絶するのではなく、自社のシステムや現状をよく観察し、クラウドサービスで自社の課題点をどうやって解決できるのかという点で考えることも重要です。
クラウドサービスを選ぶ4つのポイント
ITやクラウドサービスは、生産性を可視化しにくいバックオフィス業務の効率を最大化し、時間・労力というような見えないコストに対するメリットをうみだすのです。しかしながら、バックオフィス業務は基本的に重要なデータを取り扱う業務なので、クラウドサービスへ移行する際には、よくよく確認しましょう。クラウドサービスへ移行する際に気を付けておきたいポイントは次の4つです。
・セキュリティの安全性
・自社業務への適合度合
・拡張性
・クラウド移行の難易度
まとめ
現在、中小企業庁では「中小企業の身の丈に応じたITツールの普及促進」を掲げて、業務効率化と将来のイノベーションをサポートする動きが始まっています。この機会にIT助成金などを活用しながら導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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