知的財産権って何?知的財産権の種類や侵害しないための注意点は?
知的財産権って何?
知的財産を全般的に規定している法律に「知的財産基本法」があります。
知的財産の中でも法律で規定されている権利が「知的財産権」となります。
ただ、知的財産基本法は知的財産を守るための国などの責務を定めたものです。
個別の権利について罰則などは定められていません。
【知的財産権の主な種類】
1. 特許権:発明を保護するための権利
2. 商標権:ある商標を独占的に利用する権利
3. 意匠権:ものや建物などのデザインに対して与えられる独占排他権
4. 著作権:著作物を保護するための権利
知的財産権の侵害って何?
1. 特許権の侵害
特許権者から生産などの許可を得ていないのに、第三者が業として特許発明を行う行為などを指します。
2. 商標権の侵害
他社の登録商標を勝手に使用する行為のこと。
3. 意匠権の侵害
登録意匠やそれに似ている意匠を製造・販売する行為のこと。
4. 著作権の侵害
著作権の対象となっている著作物を勝手に転載したりネット上にアップロードしたりすること。
5. 不正競争防止法違反
有名ブランド品の違法コピー品を販売したり他社の有名の商品名を上につけて販売する行為のこと。
知的財産権が侵害されたらどうする?
1. 弁護士へ相談
できるだけ早く知的財産権に詳しい弁護士に相談しましょう。
2. 差止請求
相手方に対して差止請求を行うことが可能です。
知的財産権の侵害をやめるように裁判所から相手方に通告してもらう手続きを指します。
3. 損害賠償請求
知的財産権を侵害されたことで損害が発生した際は、相手方に損害賠償請求を行うことが可能です。
4. 刑事告訴
特許法や著作権法などの刑事罰の対象となります。
特許権を侵害した際の刑事罰は、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金か併科。
著作権を侵害した際も10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金か併科となります。
知的財産権を侵害しないためには?
1. 知的財産権について理解
知的財産権を侵害してしまう際、間違った認識してしまう場合が少なくありません。
知的財産権を侵害しないためにもしっかり理解しておきましょう。
2. 知的財産権の使用について内部ルールを設ける
社員の間違った認識から知的財産権を侵害してしまうリスクをなくすためにも、内部ルールを定めておくといいでしょう。
3. 知的財産権について社員に研修を行う
社員の間違った認識から知的財産権を侵害してしまうリスクをなくすために、あらかじめ研修を行ってもいいかもしれません。
4. 相談先の弁護士を確保
何か問題があった際に備え、相談先の弁護士を確保しておくのがいいでしょう。
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