ノマドワーカーに不可欠のバーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは
バーチャルオフィスとは、シンプルに言うと実在しない住所・電話番号のみの仮想オフィスのことです。住所・電話番号を利用して登記、郵便物の受取と転送、電話の受付・転送などのサービスが利用できます。
バーチャルオフィスの魅力は、リアルオフィスと比べて事務用品費、オフィス関連のコストなどを劇的に削減できる点です。また、バーチャルオフィスで電話や郵便物の処理を代行するサービスを利用することで、受付にかかる人件費も削減することができます。
バーチャルオフィスの利点
大がかりな準備をなくすぐに手続きが進んで利用開始ができる点も、バーチャルオフィスの魅力です。リアルオフィスを設ける場合、利用開始には数週間かかりますが、バーチャルオフィスを使用すれば契約日からすぐに業務を開始できます。
そして、バーチャルオフィスの更なる魅力は、一等地の住所での登記が安価で叶うことです。高額な賃料がかかるであろう名門ビルの住所が利用できるバーチャルオフィスもあります。一等地の住所を対外的に知らせる住所、登記先に利用することにより、取引相手からの信用を大きく高めることができます。
バーチャルオフィスの弱点
一方で、バーチャルオフィスには欠点も存在します。銀行にもよりますが、バーチャルオフィスを使用して法人口座を開設することは難しい場合があります。法人口座が開設できない場合、事業に必要な取引ができなくなります。創業間もない時期に、低金利だけでなく、実績も求められず保証人や担保も不要という非常に有利な条件で融資を受けられる「創業融資」のチャンスを失ってしまう恐れもあります。創業を目指す人にとって、これは大きな機会損失となります。
さらに、特定の業種では行政の許認可が必要な場合がありますが、バーチャルオフィスの住所では許認可を受けることが難しい場合もあります。
ノマドワーカーとバーチャルオフィス
「ノマドワーカー」という言葉はフランス語で遊牧民を指す言葉からきています。いわゆるノマドワーカーはカフェやコワーキングスペースなど働く場所を転々としながら仕事を行う人々を指します。セールス、編集、執筆、デザイン、プログラミングなど様々な業種の人がノマドワーカーのスタイルで働いています。共通しているのは、固定オフィスでの常駐が不要な業種であることです。電源、Wi-Fi、PCがあればどこでも作業をすることができます。
ノマドワーカーにとっての課題は、社会的信用です。バーチャルオフィスを活用すれば、一等地の住所を名刺や対外的に知らせる住所として利用でき、取引先の信頼が格段に向上します。また、起業時には登記用の住所が必要ですが、通常の賃貸物件では住所登記が許可されていません。そのため、多くのノマドワーカーはバーチャルオフィスを起業時に活用します。
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