私募債を発行する?メリット・デメリットと発行の流れを解説!
資金調達のひとつ!私募債とは?
開業や事業拡大の際、資金調達がかなり重要となります。そういった資金調達が必要な場面で、金融機関から融資を受ける以外に「私募債」を利用することもひとつの手段です。私募債とは、少数の投資家が直接引き受けする社債のことを指しており、募集対象者の制限がかけられているものが多いです。プロ私募債であれば適格機関投資家のみの募集制限があり、少人数私募債であれば募集対象者数が50名未満・発行総額が1億円未満等々の制限が設けられています。
私募債を発行するメリット・デメリットは?
私募債を発行するメリットとして、社債発行の際に「その社債が確からしいものであることの保証」を出してもらえるため、信用度・信頼度のアップに繋がります。日頃から企業を審査している金融機関からのお墨付きが出る、という認識です。また、柔軟性豊かに返済方法の選択ができるところもメリットです。毎月返済に追われてお金が減ってしまうという心配も軽減されます。一方でデメリットは、発行までの審査が厳しい点と、万が一業績悪化などで返済ができなくなった場合に返済スケジュールの再設定ができない点が挙げられます。
私募債の発行を目指す!計画作成から償還までの流れは?
ここからは実際に私募債の発行と償還までの流れを確認していきましょう。
1,事業計画の作成
事業計画を作成し、必要な資金額や償還期間を明確にします。
2,社内総会または株主総会での決議
募集要項の内容や事業計画書をもとに決議を受けます。
3,引受人調査
申込者が的確であるかどうかを募集会社にて審査します。
4,発行総額決定、募集決定通知書の作成・送付
発行総額・引受人数・発行件数を確定し、口数・金額・振込口座を記載した募集決定通知書を引受人に送付します。
5,申込金額の入金確認、社債券の発行
引受人に社債の購入金額を振り込んでもらって社債券を発行します。
6,社債の償還
償還期間が終わったら、引受人に元金を償還します。
私募債を上手く活用して資金調達と信用度アップを目指せる!
今回は私募債とはどういったものか、発行までの流れやメリット・デメリットを確認しました。資金調達の方法のひとつとして活用するのはもちろん、事業の信用度・信頼度をアップさせる目的でも私募債は活用できます。これまで紹介してきた流れを参考に、私募債の発行を通じて事業発展を目指していきましょう。
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