消費税の計算方法について解説!インボイス制度による変更点も説明します!
消費税の計算方法について理解しよう!
消費税の計算方法には、「割戻し計算」と「積上げ計算」の2つがあります。これに加え、インボイス制度による変更点もあります。
割戻し計算は、1年間の総売上に対する消費税を計算して税額を決める方法です。具体的な計算方法としては、まずは課税標準額を求めます。計算方法としては、以下の通りとなります。
・課税売上 × 100 / 110
なお、軽減税率を適用する場合は、以下の計算となります。
・課税売上 × 100 / 108
また、売上税額は以下のように計算します。
・課税標準額 × 7.8%
こちらも軽減税率を適用する場合は、計算式が異なります。
・課税標準額 × 6.24%
ただし、売上に標準税率と軽減税率の両方が含まれている場合、標準税率と軽減税率それぞれの売上を計算し、最後に足した金額が消費税となります。
積上げ計算での計算方法についても理解しよう!
消費税の算出はこれまで割戻し計算という方法で行われてきました。しかし、インボイス制度が施行されたことで、積上げ計算と呼ばれる方法で消費税を計算できるようになりました。積上げ計算の方法について詳しく見ていきましょう。
積上げ計算とは、売上から計算された消費税を足し合わせることで消費税額を算出する方法です。一般的に、小売店などの一般消費者向け業種では積上げ計算が利用されます。
積上げ計算では、消費税額の合計に78/100を掛けることで売り上げ税額を計算します。
この方法のデメリットとして、売上税額を計算するために仕入税額も積み上げ計算で計算しなければならないという点が上げられます。そのため、この積上げ計算を利用できるのは、適格な請求書を発行できる事業者のみに限られます。
インボイス制度での注意点についても確認しよう!
インボイス制度が導入されたことで、消費税の計算方法にも変更があります。
インボイス制度導入後の消費税の計算では、インボイスに記載された消費税額に78/100を掛けて売上税額とし、すべてのインボイスを足し合わせることで消費税額を計算します。
この方法では、端数処理された消費税が含まれないため、小売店などで多くの領収書を発行する業種では割戻し計算よりも売上税額が低くなる可能性があります。このようにインボイス制度の施行により消費税の計算方法が変化したため、特に小売店などは注意が必要です。
消費税計算の変更を含めてインボイス制度に備える
これまで紹介してきたいくつかの消費税の計算方法は、正確に消費税を計算して税金を納めるために重要です。消費税には標準税率と軽減税率が混在しており、品目ごとに異なる税率が適用されるため、計算を間違えないように気をつけましょう。
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