東証とは?基本情報や市場区分再編について解説
東証は国内最大の株式市場で、多くの大企業が上場しています。 しかし、2022年に東証一部や東証二部といった区分はなくなり、「プライム」や「スタンダード」などといった名称が聞かれるようになりました。 本記事では、東証の基本情報や2022年の市場区分再編について解説します。
東証(東京証券取引所)とは
現在日本には、株式の売買を行う証券取引所が4か所あります。そのうちの1つが東京証券取引所で、略称は「東証」です。
国内最大規模の証券取引所である東証の株式市場には、多くの大企業が上場しています。上場企業の数は約3,900社、平均取引金額は1日3兆円を超える、世界でも屈指の証券取引所です。
東証は金融商品市場を運営しています。国内の株式だけでなく、外国株・債券・先物などといった金融商品を取り扱っています。
東証の業務内容
東証の具体的な業務内容は、以下の4つに大別できます。
・株式の売買
・取引の決済
・上場を希望する企業の審査
・市場や証券会社、取引の調査
東証では国内外の投資家から株式の売買が多く行われています。そのため、株式の売買業務だけでなく、それに伴う業務も扱わなければなりません。
さらに、株式市場を活性化させ、安心で信頼性の高い株式市場にするのも東証の業務です。市場や証券会社、取引内容などを調査して、情報収集に努めています
2022年4月3日までの東証の市場区分
2022年4月3日までの東証は、以下のように分かれていました。
・市場第一部
・市場第二部
・マザーズ
・JASDAQ(スタンダード・グロース)
東証一部と東証二部はともに本則市場でしたが、上場基準に違いがありました。
また、ベンチャー企業が多く上場していたJASDAQは、さらにスタンダードとグロースに分かれる市場でした。
それらに加え、プロ投資家だけが参加できるTOKYO PRO Market(東京プロマーケット)もありました。
東証で現在運用されている3つの市場区分
東証の株式市場は、2022年4月4日より新しい市場区分の運用が開始されました。
現在運用されている市場区分は、以下の3つです。
・プライム市場
主に東証一部に上場していた企業がプライム市場に上場しています。TOPIX(東証株価指数)の対象となる企業は、プライム上場企業です。
・スタンダード市場
東証一部や東証二部に上場していた企業がスタンダード市場に上場しています。プライム市場よりも上場基準は緩和されていますが、上場維持には企業の継続的な努力が必要です。
・グロース市場
グロース市場は主にベンチャー企業や新興企業向けの市場です。旧市場のマザーズ市場とJASDAQグロース市場を集約する形で再編されました。
東証は国内最大規模の証券取引所で、世界でも屈指の規模を誇ります。
東証一部や東証二部などの名称が定着していましたが、東証は2022年に市場区分を再編しました。
現在では、プライム・スタンダード・グロースの各市場が運用されています。
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