予算策定が重要視される理由は？〜適切な予算を策定するために〜 | 大阪の格安バーチャルオフィス

管理会計の業務には予算管理などがありますが、予算を作る、予算策定という業務をご存知でしょうか。
年間の利益目標から売上予算と経費予算を決めることを指すのですが、適切な予算策定を行うことで経営改善などに繋がります。
そこで今回は、予算策定について徹底解説を行っていきます。

予算策定はなぜ重要？

予算策定とは１年間の予算を決めることですが、一体なぜ重要視されているのでしょうか。
その理由は主に2つ挙げられます。

1. 経営の改善
予算策定を行うことで１年間の目標を明確化し、業務の見通しを具体的に立てることができます。
目標利益を達成するための売上目標や経費の上限などを設定していくため、不必要な経費の削減につながります。
また、経営状況を日々確認することができるので目標達成のための改善策を早めに講じることができます。

2. 意思決定の効率化
目標が明確になることで毎日の業務で何をするべきかがわかりやすく、無駄な業務を省くことができます。
各自がどの業務をどのタイミングで行うべきか素早く意思決定できるため、日々の業務の効率化につながります。

予算策定の流れ５ステップ

予算策定には、経営陣が企業の目標利益を決定・予算策定後、各部署が具体的な予算を策定するトップダウン方式と、各部署が決めた予算に基づいて企業の予算を策定するボトムアップ方式の２通りがあります。
今回は、トップダウン方式を用いて流れの解説を行っていきます。

1. 経営戦略と利益目標の決定
企業の経営戦略と、利益目標を決定します。
計画に沿って予算策定の大まかな方針を決定後、予算管理のルールやスケジュールを作成し、予算会議に予算案を提出します。

2. 部門ごとの予算決定
目標達成のために各部門で予算を決定します。
必要な人件費や固定資産の計算や、削減できる経費がないかを確認します。

3. 予算決定
各部門の予算に基づいて企業全体の予算を決定します。
予算額の根拠と企業の目標と一致している予算を決定することが重要になってきます。

4. 予算と利益目標の比較
企業の利益目標との比較を行い、売上目標や予算の増減を細かに調整していきます。

5. 承認後、実行
策定した予算案は取締役会で承認を受ける必要があります。
承認後、各部門への共有と予算管理業務の実行を開始します。

予算策定のポイント

予算策定で押さえておきたいポイントを2つ紹介します。

具体的で実現可能か
予算は企業の目標利益から逆算して策定しますが、高すぎる目標を設定してしまうと現実味がなくなります。
現実と大きな差が出ないように調整を行い、実際に実現可能な予算を決定するようにしましょう。

予算策定後も注意を怠らない
予算策定後はそれぞれ目標達成に向かって業務を開始しますが、業務の進捗具合や予算と実際のズレが生じてないかを細やかに確認するようにしましょう。
度々確認をすることで早めに問題点の改善に取り組むことができます。

まとめ

経営を行う上で予算を策定することはこれからの道を示す重要な業務だと言えます。 実際に実現可能な目標を立てることが大切なので、企業の目標と日々の経営状況を把握してデータ化しておきましょう。