「長生きリスク」に備える!退職金の運用方法
長寿社会では老後の資金計画が大切
男性の約2人に1人が85歳まで、女性の約2人に1人が90歳まで生きる時代になりました。老後の期間が長くなるため、60歳以降の老後資金計画が大切です。退職金を運用することも資金確保の一つの手段です。リタイア後も資産運用を続けながら長寿でも資産を枯らさず維持しつづけることができます。退職金の運用のコツは、安定的に資産をコツコツと増やすことです。ハイリスクで大きく資金を伸ばすのではなく、着実に安定的な運用スタイルで資金をじっくり増やしていくことがおすすめです。
リスクは「半々」の投資戦略
リスクを取ることが適切でない中高年層が退職金を運用する場合、半分は安全資産といわれる預貯金や個人向け国債などに割り当て、残り半分を投資信託などで投資に回すアプローチがおすすめです。安全資産に割り当てる資金は、元本の保証を確保しながらも、「退職金専用定期預金」などで少しでも高い金利で安定的に運用できるプランを活用することも有効です。リスクを半分だけ取る投資戦略で比較的安定的に資産を増やしていくことができます。
おすすめの投資対象
リスクをとる半分の資産の投資先としておすすめなのは、「上場投資信託(ETF)」「インデックス型投資信託」「バランス型投資信託」です。ETFは、日経平均株価やTOPIXなどの株価の指数に連動する投資信託です。インデックス型投資信託も同じく株式指数に連動します。いずれも値動きがシンプルで分かりやすいこと、低い信託報酬で運用できることが魅力です。また、バランス型投資信託もおすすめです。その名のとおり、一つの資産に偏らず、日本株、外国株、債券など、様々な金融資産に均等に投資する投資信託です。複雑なものよりシンプルなもので着実に資産を育てていくことがおすすめです。
避けるべき投資対象
一方、退職金運用で避けるべき投資対象も存在します。中高年層の資産運用ではリスクを抑えることが重要です。不確定要素の多いものや、複雑で手数料がかさむものはおすすめしません。具体的には「不動産投資」「毎月分配型の投資信託」「仕組債」「退職金運用プラン」は、避けた方が無難です。
まず、不動産投資は、不確実要素が多く、投資金額の回収が難しいのでおすすめません。「毎月分配型の投資信託」も、毎月分配金がもらえますが、分配金が元本を減少させるため、運用対象の株式や債券が値上がりしても利益を得にくく、結果的に損をすることが多いです。「仕組債」も高い手数料がかかり、複雑な仕組みのため、損失が出やすいものです。最後に」「退職金運用プラン」は、トータルで見ると損になる商品が多いため、自分で低コストな投資信託を選んで組み合わせる方が良い結果に繋がります。
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